SadoのSM小説 姦女真紅

第十五章
並木会長崩御    目次に戻る
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 二千十一年清明。
 津波が第二日本帝國を襲い、娼国を襲い、R国を襲った。
 帝國は安全構造である。娼国もたいした被害は無かった。
 R国の海岸線は完全に飲まれた。空港は直ぐ復旧したが、被災地は帝國の極東Gの建設会社が、急ピッチで新都心を建設している。
 帝國が、娼国資本を含めて、千葉、川越、新潟、静岡、九州等に進出中の新都心がここにも一挙に実現する。
 比較して、R国の両サイドの国は、一向に復旧は進まない。
 そこに、東日本太平洋沖地震で、津波が日本の東北海岸線を飲み込んだ。
 日本のテレビ映像を見ている限りでは、街は飲み込まれたが、その時点でテレビの画面からは、避難指示は適切で人的被害は少ないように見られた。
 だが、一夜明けると行方不明、死者は膨大な人数であった。
 R国は国土の割に人口は少ない。全てが飲み込まれても日本とは比較にならない。
 日本は、そこに原発事故が重なる。

 帝國、乾の並木邸である。
 娼国、帝國の首脳、R国の村上首相が集まって会議を開いていた。
 二百畳の大宴会場である。
 娼国は、安形主席、村上副主席、北島副主席。帝國はあすか女王、並木会長、江崎占い師、宰相納見。日本の民事党議員平佐和、国民党議員菱沼も呼ばれている。
 宴会場には、バイキング形式の料理が並ぶ。料理の大方が女躰盛コンパニオンの躰の上に並べられている。
 さすがに今回は席にコンパニオンは付いていない。
 全裸でコンパニオンが給仕と酌をして回るだけである。余興も無い。代議士と村上首相に会議の後のサービスはある。
 「R国の復興と、新規産業地帯の開発は順調です。復興した空港には新規滑走路も増設されます」
 安形主席が説明を始める。
 「あれ、もっと、津波の来ない奥地に出来ないの」
 平佐和がぼっそり口を挿む。
 「娼国に近い方が良いので、奥地には持ってゆけません。湯野中派に有利にもなります」
 「奥地にも空港は出来ていますが、ゲリラゾーンに近いので、国際線の乗り入れは難しいです」
 村上首相が安形の答えに付け加える。
 「新都心は急ピッチで完成しつつあります。漁船を失った漁民には新しい漁船を、農地が荒れた農民は、農地を買い上げて、新しい工場の権利を見合うだけ配分しています。難民を出さずに復興は出来ます」
 安形は、姿勢を正して説明を続ける。
 「ここまでの事態収拾と、復旧は、実質あの津島の指揮で出来たんだろ」
 平佐和は、安形やR国の村上首相の采配ではないと言いたい。
 「はい。任命した部下が問題なく、任務を果たしてくれます。どこかの新聞社が主催する球団の様に、会長が出て行って、わざわざドジは踏みません」
 総て真紀子に考えさせ、経営戦略と金儲け以外は、自らは何も考えない安形の言い分である。
 「まあ。その通りだが、どっかの新聞社より、管石由人の方が問題だ」
 平佐和は、今度は日本の総理を非難する。
 「そうです。日本の内政や、政権よりも、東北の復興に手を出したいのですが、これでは何もしようがありません」
 安形も、日本の復旧対策の後手に、手の打ちようがない。
 「帝國の新都心が地震に強い事は実証されたが、復旧がああも後手では、復興に乗り出す術も無いな。どうです。江崎先生」
 平佐和は江崎占い師に話を振る。
 「私はもう少し見合わせるべきと思います」
 「何故でしょう」
 真紀子が江崎の言葉に反応する。
 「関東に地震が来ないとも限りません」
 「来るのですか」
 菱沼の表情が一瞬震撼する。
 「微妙です。七月一杯は無難と見ていますが、原発が落ち着かないことには」
 関東電力の責任にして、国は叱咤するだけである。
 本来原発の基準を決めてきたのは安全委員会。関東電力はそれに従ってきた。緊急停止までは行った。
 想定外は保安院、安全委員会の想定外である。いつも役所は、管理下の企業の責任という態度に出る。
 既に、一電力会社の対応範囲で無い事は、出来した時点で判断すべきである。
 関東電力は、電力の供給に全力を尽して、原発の処理は自衛隊に移管すべきであった。
 これでは、事故で不時着したら、飛行機の搭乗員に、自分で修理して飛べと言っているようなものである。
 賠償も既に国の責任範囲である。関東電力の責任にすれば、その利用者に賠償金は転嫁される。
 国が賠償して、国債にすれば国民の負担だが、負担が間接的になる事で個人には緩くなる。
 どうせ搾取される税金は同じである。使い道が他を抑えられる分、電力料金と合算して、国民の負担は軽い。
 もちろん関東電力に、経済産業省などの天下りも、たくさん居る事は忘れてはならない。そしてそれが、表面に見えないが、内部で事を更に複雑化している。
 被災者に、救済、賠償が遅れれば、復興が遅れ更に経済は悪化する。
 たとえ原発を動かしてでも、経済復旧、復興が不可欠である。
 浜岡を除いて、原発は近い将来廃止する事を約束して、今は期間的に動かさせてもらうべきである。
 浜岡を止めたのは総理の英断などではない。アメリカの強い要求である。万一ここで事故があれば、第七艦隊の居住地が無くなる。
 だが、それは正しい。あまりにも場所が悪すぎる。
 それに中部は原発無しでも賄える。燃料棒もどこかに移動すべきである。
 それ以外は逆に動かすべきである。
 そして、復興に強く力を入れることが、経済効果である。
 「先生は、関東地震の状況を見てから、東北の復興に手を出せと言われますか」
 並木の質問である。
 「建造にかかるのは、R国が終わってからでも遅くないでしょう。原発が落ち着いて、出来るだけ仙台以南を押えたいのです」
 「原発はまだ問題でしょうか」
 平佐和が横から訪ねる。
 「そっちは近々、関東電力の手で、概ね安定するでしょう」
 江崎占い師は淡々と語る。
 「土地は押えてもいいですね」
 並木は余命が短い。既に死期を悟ったので焦っている。
 「帝國の様に、厳島神社の如く、海水が麓に来ても安全構造の新都心を造るのが、絶対の復興策です」
 安形も積極的である。此処に帝國と、娼国が合同で広大なニューシティを造る事で、大きく日本経済を押えられる。
 日本政府の、遅々として進まない復興以前の、復旧対策。その横から復興計画を実行して、ここに新たな経済圏を創ってしまおうと言うのである。
 
 同じ頃、R国北部である。
 津波に海岸線が飲まれても、北部は何の被害もない。経済も南部とは別である。
 新しく出来たリゾートホテルで、隅田会系大船一家とテロ組織の手打ちが行われていた。
 二メートル四方の三方が置かれ、三方の中央には十億円の現金が積まれている。
 その周りに女躰が四体、女躰盛になっている。と言うか女躰カウンターである。三方と女躰の間に板前が立ち、すしを握る。
 十億円は、テロ組織から大船一家へ、青木学と岡田弥一郎の香典である。
 M91号仙石直人の判断で、千葉県警第八機動捜査隊に逮捕された両名を射殺した。当初、大船一家は激昂した。
 R国北部に工業団地が建設された。仁川時代の麻薬栽培の跡地である。
 日本企業が、多くこの地に誘致される。売春風俗の需要も増える。
 日本人SM嬢の、からゆきさんも需要大である。ここを大船一家に振る事で事態は急展開した。
 激ハードSMをここに展開するのである。
 宴席には湯野中、その娘のM40号湯野中瑞江、M4号指宿五十八、工業団地の市長がいる。
 隅田会からは、海江田会長、大船一家からは稲垣七郎若頭が出席した。
 今回大船一家は、風俗に長けた青木学と岡田弥一郎を喪った。
 だが、女を誑す役の鈴木晋一郎は無事であった。組にとって鈴木晋一郎は女以上の資産である。
 テロ組織は震災のどさくさに紛れて、千葉に新たな基地を急造した。
 湯野中派の収入源である麻薬は、関東は千葉から、関西は静岡から、そして九州から、隅田会、山菱会を通して関東、関西、九州に撒かれる。
 そして隅田会、山菱会が日本から女を輸出する。新たなる日本人の、からゆきさんである。
 大船一家が、その現地経営をサポートする。
 最高値の日本人女性は、総て日本企業の幹部社員及び幹部向けである。
 次が現地人女性。それも売春風俗の為に、日本人カップルの種を人工授精する。それを生む専門の職業女性に、毎年四つ子位を産ませる。
 その最初のロットが、既に十六、十七になる。R国では十六から風俗売春が許されている。
 逆に選挙権は三十以上である。
 これらの、限りなく日本人に近い現地女性は、からゆきさんの、次のレートで、一般の日本人社員向けと成る。
 そして天然の現地人風俗嬢の順である。これらは、R国の社員及び、軍人、警察官、役人向けとなる。
 一般工員は、近隣の途上国から現地レートで輸入する。
 これらは寮に押し込めて、三食支給するが、遊ぶ事など到底ありえない。
 R国人は、中間管理職及び、事務職である。
 だが、肝心な部分は総て日本人が行っている。R国人の領域は日本国内での、派遣社員が行うような分野である。
 それでも安い売春風俗は買える。
 このやり方は、北側も、南側も同じである。中枢に有るのが湯野中資本か、娼国資本かの違いでしかない。
 国内には、北側、南側とも幾つかの工業団地があり、同じように売春地帯がある。
 農業も行われているが、現地人の農家は減る一方で、第二日本帝國に倣って日本企業指導型の機械化、ロボット化農業である。
 仁川時代から、既婚者は減る一方で、家庭で育つ子供も減っている。
 その分、企業、市が男性を育て、風俗産業が女性を育てる。
 女で質の良いものは、大方が風俗に流れる。一部現地人の金持ちに買われる。
 質の悪いものは、生む専門職となる。そして、一定の年齢から保母さんに回る。
 「ここらで、女躰カウンターのお食事は終了して、コンパニオンは本来のお仕事をして頂きます。お食事はご注文があれば、普通のカウンターからお出し致します」
 湯野中が、次の出し物を宣言する。
 板前は、女躰カウンターに敷いていた笹の葉を退かして、簡単に躰を拭く。
 「この四名は純正の日本人コンパニオンです。それもハードコンパニオンです。一晩五十万のレートでお座敷に出てもらいます。本日はそのサンプルをご相伴と言うところです」
 四人ともまだ来て日は浅い。緊張と、これから起こるSMの責めに怯えている。
 「これから四名の方に、この四人を責めて頂きます。悶絶するまでやって頂きます。先に悶絶した順に重い罰が下ります」
 四人居た板前は、一人を残して帰る。
 大船一家の二人は客人なので、責め手になる。次は市長。そしてM4号指宿にも湯野中が進めたが、指宿は湯野中を押し出す。
 湯野中がやっても、商品の意味がない。そこで市長の秘書が参加する事になる。
 「一番先に悶絶させた方に、この商品があります」
 M40号湯野中瑞江が一人の女性を連れて来る。
 絶品の美人である。スタイルも良い。四人の日本人のどれと比べても、彼女が優っている。
 「実はこの国で育った女です。まだ処女です。お持ち帰られても、こちらに住まわせて、来られた時に遊ばれても構いません」
 創られた女である。美形日本人の掛け合わせで、代理母が出産する。娼館島の、奥にある島の様に、隔離されて育てられる。
 限りなく日本人に見えるが、R国の国籍である。
 最近、日本人の男女の種を、日本人の代理母を誘致して、日本人として生ませる企画も進行している。
 将来日本に向ける売春婦である。
 「これは凄い商品だ」
 稲垣七郎は絶賛している。だが、自分が貰うつもりはない。隅田会の海江田会長に譲るつもりである。
 「さてそれでは、お責め頂く、ハードコンパニオンを選んで頂きます」
 M40号湯野中瑞江が、四人のハードコンパニオンを、座敷に寝かせる。
 「さあ、脚を開いて、お客様に女をお見せしな。自分で開くんだよ」
 客はともかく、服を着けた同姓に、自分らは全裸で命令される。良くある事だが、彼女らには屈辱感が更に圧し掛かる。
 M40号は、何度も整形している。彼女らにもテロ組織の女とは判らない。
 「ほう。女の下の顔を見て選べて言う訳だ」
 無論、市長と秘書は後である。まず、海江田会長に選ばせる。
 「道具は、何を使ってもいいのか」
 稲垣が確認する。
 「どうぞ、そちらにあるものでも、他にご用命があれば、電マでも、ドリルバイブでも、刷毛でも」
 湯野中瑞江が答える。
 女のうち二人は、大船一家が送った女である。
 海江田会長は知らないが、稲垣と相談のうえ、関係のない二人を選ぶ。
 座敷になんと、湯灌が運び込まれる。緊縛師がその上に女を固定する。こういう目的のために作られた特殊な湯灌である。
 勝敗は最初から決まっている。やくざはプロである。だが、それ以前にも、市長とその秘書が客分の二人を出し抜く意志はない。稲垣は海江田会長に譲る。
 当然の如く、海江田会長に選ばれた女が、一番凄惨な拷問を受ける結果になる。
 
 一時間前、控え室の彼女らの会話である。
 「結衣さん。どんなことされるのですか」
 前山由紀が、先週から入っている新井結衣に、状況を確認する。不安は既に頂点に来ている。逃げる事は出来ない。
 「もうとても、凄いハード。一週間に一回だけだけど辛い」
 新井結衣は、前回から今日の仕事に怯える毎日である。
 「どんな事されるのですか」
 同じように不安に駆られている津島歩が、同じ事を繰り返し尋ねる。
 「とにかく六時間あらゆる拷問をされるわ。一番辛かったのは、後ろ手に胸のあたりで、何重にも縄を掛けられて、三角木馬って言っていたけど短い平均台の上が尖ったのを跨がされて、乳房に鞭打ちとか拷問されたの」
 「跨ぐって、女のあそこが尖った上に載るの」
 津島歩が、悲痛な表情で確認する。
 「そう。とっても痛いの」
 答える新井結衣の声は、その悲惨さを幾重にも浸透させる。
 「丁度、会陰で跨るのね。お産の時みたいに会陰が斬れちゃうわね」
 一番年嵩な江住牧子が経験を含めて語る。今年で三十二に成る。
 「うーん。ばっさりは斬れないけど、擦れて血が滲んだの。三日ぐらい痛かった。長い時間お湯に浸けて癒したよ」
 新井結衣は、飯倉奈々(第十四章 新たなる大東和共栄圏参照)のように、鈴木晋一郎に騙されて借金を作った。そして内田由紀と同じように、子供を連れてこの国に渡った。
 孕ませて、事業の借金を作って保証人にする。古今東西変らないやり方である。そして事業は崩壊して男は何処かへ消える。
 途方に暮れる女に、子供と借金が残る。
 鈴木晋一郎は、女をとことん責める。責めて、悶絶させるまで女の悦びを教える。
 やがて女は一晩離さなくなる。
 そうなったら、あえて自分からサービスは避ける。火の点いた女は我慢できない。狂ったように自分から求める。
 明日、早く行かないと仕事がやばいと言っても、女は離さない。
 それが原因で借金を積む。そして子供が出来る。
 借金の借り換えを繰り返す。
 金融会社は妻となる女の保証を要求する。半分自分に責任があることは、理解せざるを得ない。唯々諾々保証人になる。
 鈴木晋一郎は、渡り鳥のように日本全国を渡る。
 その地域で、組関係者の協力を得て、事業主を装おう。
 彼女らは、連れて来られて、簡易なSMと、一通り実技講習代わりにスタッフに姦されている。その分は当座の小遣い銭に幾らかの現金が渡された。
 最初は怒っても、やがてこの金に感謝する事に成る。
 津島歩も、神奈川で鈴木晋一郎の餌食となった。
 江住牧子は大阪で、鈴木晋一郎から小沢会に渡された。
 前山由紀だけが違う。彼女は、保険の掛かっていない自転車事故の示談金である。
 
 稲垣七郎は、江住牧子をじっくり指で責める。江住牧子は湯灌の上で縛られた躰を痙攣させている。
 「あは。あはあ。あは。あは。はあ。はあ」
 せつなそうな表情が、いっそうそそらせる。
 焦らしているが、焦らしたいわけではない。海江田会長の経過に合わせているのである。
 江住牧子が一番年嵩である。それでもこの中では一番責めに耐える事は、稲垣には察しが付いている。それでも稲垣がリードしがちである。
 前山由紀は、海江田会長に、二回潮を噴かされた。湯灌の上で狂ったように悶えているが、完全燃焼はしていない。
 「あはうーーん。あはあはああーーーーーーー。ああはああーーーーー。はあーーーーん」
 躰は、湯灌の上で縛られたまま、腰は弓なりに宙に浮いて、太腿の筋肉は張っている。
 後の二人は、ただ弄くられているだけに等しい。それなりに表情は刺激を受けているが、失神には程遠い。
 「親爺。こっちも東北に新都心を造って進出した方がいい」
 M4号は、湯野中に、帝國、娼国に対抗して表から日本への進出を提言している。
 「表に形を現さないで、裏から吸い上げる方がいい。我らは先祖代々裏社会を歩いて来た。やたら表に出れば破滅を招く」
 湯野中は保守的である。
 「だが、仁川主席は表に出ようとしたのではないか」
 M4号は仁川時代の、娼国の独立を言っているのである。
 「北島真紀子が来てからおかしくなった。仁川の親爺からして、あの女に振り回されていたのだ」
 「それならば、奴らと同レベルで対抗すべきではないか」
 M4号は、ジョッキの生ビールを飲み干す。
 「帝國の国賓江崎占い師と、真紀子が組んだ。これと正面から闘って勝てるか」
 湯野中は、M4号に日本酒を勧める。自分は冷で飲んでいる。
 「闘わなければ、やがて奴らに滅ぼされるのではないか」
 二人の会話は、一番手前の稲垣に辛うじて聞こえる。それより奥は女の声で消されてしまう。
 「奴等の縄張りに、当分手を付けない事だ。江崎は、日本へのテロは、日本の問題と割り切っている」
 「北海道で、江崎が、北島真紀子を助けに来るとは思わなかったな」
 M4号は、摩周湖の湖底に繋がった北海道の基地に、帝國の部隊が現れたことを言っているのである。(第十三章 日本絨毯爆撃参照)
 「それより、浜金谷は何故突き止められた」
 湯野中は、故八木真佐子少佐が、裏切り者のM18号と、千葉の基地に、千葉県警第八機動捜査隊を引き連れて突入した事を言っている。(第十四章 新たなる大東和共栄圏参照)
 「大船一家が連れて来た女の中に、江崎のスパイが居たのだ。多分、唐橋裕美と言う女だ」
 「帝國の親衛隊は、全部リストが揚がっている筈だろ」
 「それには該当しない。多分、江崎の女の一人だ」
 「江崎の女。いくらなんでも、民間人の女占い師に何が出来る」
 「なら、北海道の基地はどうやって突き止められた」
 「北島真紀子が、発信機でも飲んでいたのではないか」
 「膣の中と、肛門と、口の中は、M91号が調べたと言っていたな」
 「肛門カメラと、胃カメラは飲ませていないだろう。千葉でもやくざが連れて来た風俗嬢までは調べなかったな」
 「ああ。安曇会長が、直ぐ遊び始めたからだ。だが、江崎は、占いでこっちの基地を突き止めるのじゃないか」
 「占いだけでか。まさか」
 そう言いながら、湯野中は、はとが豆鉄砲を喰らった顔である。
 「北海道の場合、あの地中の川まで発信機では追跡は無理だ。我々の潜水艦から至近距離で発信機を尾行したのなら、こっちもソナーがある。離れて発信機を追跡するなら地中の川までは探れない」
 M4号は確信を持っている。
 「確かにそうだ。あれだけの小型艇が来るには、近くに母艦が来て居る。最初から、当たりは付けられていたかも知れない」
 轟音の様に、アクメの声を上げていた前山由紀の躰が固まった。目は開いたまま瞳の位置がピントを外れている。
 「勝負が着いたな。次は誰かな。とにかく奴らと対等に表から向かいたくはない。我々の資本は、忍び草のように日本に浸透している。裏から吸い上げるのが長い目で安泰と言える」
 湯野中は、五合瓶に入った名倉山の吟醸酒を、M4号の前に置いた四角い升に注ぐ。自分はグラスに注ぐ。
 「さてお仕置きの準備だ。瑞江」
 湯野中はM40号に声を掛ける。
 稲垣に責められていた江住牧子が白目を剥く。江住牧子は三十二でも綺麗な躰である。まだ弛みは無い。四人の中で脚の線は一番綺麗かもしれない。
 湯野中は、何故かこの女が一番虐めたい。
 典型的な美人ではない。それなりに味のある顔はしている。
 「一番先に、100%イッた前山由紀さんは、イグアナの餌で女躰盛です」
 M40号は、水槽にイグアナをたくさん運んで来た。
 「江住牧子さんは、駿河問いで痒み責めです」
 「後の二人は」
 湯野中の質問だが、この先は悶絶の可能性は無い。
 「このまま、終わりそうも無いから、二人とも鞭と蝋燭ね」
 M40号は、淡々と残酷な刑を宣言する。
 まず、新井結衣の手首を、二本揃えて縛る。その縄を天井から吊ったフックに通して、爪先立ちに引上げて固定する。
 市長に一本鞭を差し出す。
 「鞭が、首から上に行かないように注意してください。あまり横っ腹は叩かないで下さい」
 M40号が、一応NGの注意をする。商品である。一回で潰す訳にはいかない。
 市長は鞭を構える。それを新井結衣は悲痛な顔で身構える。
 「ああーーーー」
 鞭は、爪先立ちの躰をくねらせて避けようとする新井結衣の、二本の太腿を叩く。
 「あはあああーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴である。太腿には紅い筋が走る。
 市長は、夢中で連打に叩き続ける。
 新井結衣は甲高い悲鳴を上げ続ける。
 その間にM40号は、少し離れた位置に津島歩を天井のフックに吊る下げる。
 今度は秘書に鞭を渡す。
 市長は、新井結衣の、男の掌に少し余るくらいの乳房を狙って叩くが、新井結衣が吊る下げられた躰を、めいっぱい弓なりに捩って逃れるので、腋や背中に当たってしまう。
 諦めて腰や太腿を叩く。胸や腹にも当たる。
 白い肌はすぐさま鞭の痕だらけに成る。
 「おっぱいを叩くならスパンキングで」
 M40号が市長にスパンキングを渡す。
 今度は肩を掴んで、両腕を天井に引っ張られて無防備な乳房に、スパンキングの腹を叩きつける。
 「ぐぁあーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー」
 痛みに新井結衣の、愛嬌のある丸い顔が究極に軋む。
 「あはああーーーーーーーーん」
 容赦なく叩き続ける。
 その間に、M40号は、江住牧子のお仕置きの準備に掛かる。
 江住牧子を畳に俯伏せに寝かせる。腰のくびれのあたりを片脚で踏んづけて、両腕を背中に引っ張り、背中の真上で縛り合わせる。
 M4号の手を借りて、両足首を背中の上で揃え、両手首を縛った縄で少しゆとりを持たせて、縛り合わせる。
 両手首、両足首が、背中で四本束ねられる。
 天井から吊るしたフックに引っ掛け、吊るし上げる準備を完了する。
 続いて、湯灌に縛られたままの、前山由紀の躰を拭いてイグアナの餌で女躰盛する準備に掛かる。
 既に数本の蝋燭に点火されて、上部の芯の周りに、溶けた蝋涙が液状に溜まっている。
 M40号が新井結衣を、M40号に促されてM4号が津島歩を、天井のフックから外して畳に仰向けに寝かせる。
 首の下に竹竿を通して、両腕を竹竿に沿って広げて、腋と肘と手首を縛り付ける。
 続いて、脚を広げて、女の部分を丸出しにして、脹脛と太腿の内側を密着させて、脚首と脛と膝下で縛り合わせる。
 もう一本竹竿を通して、蛙のように開いた脚を竹竿に固定する。
 市長と秘書に、蝋燭を指し示して、M40号が説明する。
 「鞭の痕が蚯蚓腫れになっています。これを狙って、この溶けている蝋涙を掛けて下さい。彼女達の究極の悲鳴がお愉しみ頂けます」
 M40号は怖い事を淡々と言う。市長は嬉しそうに構えている。
 「いやあーーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーー」
 新井結衣は、顔を恐怖に引き攣らせて叫ぶ。
 既に鞭で打たれ、スパンキングで叩かれ、顔は汗と涙、更に鼻水も流れて、可愛い小作りな丸顔は、土色に染まって無残極まりない。
 雪のように白い乳房も、スパンキングに叩かれて、紅が拡がっている。
 市長が新井結衣に、秘書が津島歩に蝋燭を垂らす。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 「ああはあーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーー」
 二人の強烈な悲鳴が重なる。
 それを眺めながら、湯野中が前山由紀の躰に、緩く練ったバターリンを塗って、イグアナの餌になる草を敷き詰める。
 冷凍から解凍したピンクマウスを、手ごろな大きさに切って、刺身の代わりに草を敷いた躰の上に載せてゆく。
 M4号は、M40号に頼まれて、しぶしぶ、イグアナの後ろ足の手前に紐を巻きつけている。
 餌のコオロギは、最初から糸が付けられ、一つのリングに繋がれているが、一匹ずつ区分けした扇形のケースに収まっている。
 糸の長さは七センチくらいで、リングは乳首に引っ掛けられる大きさである。
 前山由紀は恐怖に躰を微動に震撼させている。既に精神力は崩壊寸前に来ている。
 緊縛師は、事態を観察して、トランキーライザーを投与する。
 M40号は、新井結衣の側面に座る。女の部分のビラビラを指で広げる。そして市長に、ここに蝋涙を垂らすように促す。
 「いやよー。ああー。そこは駄目。だめですー」
 新井結衣は、事態を察して、悲痛な叫びで恐怖を訴える。
 嬉々として、市長は目を輝かせ、広げられた新井結衣の、緋色な女の部分に蝋涙を垂らす。
 「だめーーーーーー。があはーー。がああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に甲高い悲鳴が、宴会場を突き抜ける。
 新井結衣の可愛い顔は、無残に歪み般若の形相である。
 容赦なく垂らす。
 「ああーー。ああ。ああーーーーーーーー。あああーーーーーーーーーーーー」
 そのまま新井結衣は失禁した。
 「ああーーん。あはん。あはん。あはん」
 その後は泣きじゃくるのみである。泣き顔も可愛い。
 次は、津島歩に向かう。
 「ああーーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー」
 M40号が近付くだけで、津島歩は半狂乱の悲鳴である。
 容赦なくM40号は、津島歩の女の部分を広げる。
 「ああーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー」
 蝋涙が垂らされる前から、全身を震撼させて悲鳴を轟かせる。
 だが、市長の秘書は、まったくおくびれていない。
 「ぐあああーーああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 こっちも強烈な悲鳴である。
 「ああーーああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーー」
 津島歩も簡単に失禁する。
 それでも嬉々として、市長は新井結衣の真っ白い内腿に、蝋燭の上部、芯の周りに溶けて溜まった蝋涙を流す。
 「はあーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 新井結衣の太腿は、スマートだが、筋肉の筋も、くの字の華奢な脚の線もない。概ね細いながら柔らかい曲線を描いている。
 鞭で叩かれ、蚯蚓腫れがでこぼこにでき、その上に熱蝋を被って、斑に赤黒と青が混じって凄惨な状態である。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーー。あああーーーーーーーーーん」
 新井結衣は意識朦朧とした表情で、縛られた躰を悶えさせる。
 M40号は、小気味良さそうに、新井結衣の、悲惨の極致、極まりない表情を愉しんで眺めている。
 北島真紀子の様に、自分が苦しんできたから、フェミニズムを叩くのではない。純真と言われる年代の苛めっ子が、無分別に弱い子を虐めるのと変らない。
 湯野中瑞江は、スタイルは悪くないが、美形には生んで貰えなかった。
 男性の視線は、美形でスタイルの良い女には、躰の隅々まで舐め尽くしている。
 若い頃、湯野中瑞江がミニスカートで少し脚を緩くしたら、男性達の視線は、その部分を避けるように扇形に周りに逸れているのが感じ取れた。
 正体を眩ます目的も有ったが、美しく成りたい一心で整形を重ねた。
 テロは湯野中資本の、アングラマネー吸い上げの援護射撃だが、湯野中瑞江の憂さ晴らしでもあった。
 親から貰った顔の面影は既に無い。それでも天然の美形、北島真紀子などには到底及ばない。
 「これで叩いて、蝋涙を落してください」
 M40号はスパンキングを渡す。ハート型で、二枚の革を重ね合わせて、金属の鋲で留めてある。
 市長は太腿に被った蝋涙からはたいて行く。
 「あはーああーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーん。はあーーーーーーーーーーーーん」
 新井結衣の赤黒い蝋涙を被った腿から、その蝋涙を、スパンキングに留められた金属が蝋を壊して剥がしてゆく。
 「あははあーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーん。ああああーーーーーーーーん」
 二人の悲鳴は何処までも続く。
 M40号は、江住牧子の背中で手首脚首を束ねた縄に、天井から下がった滑車から伸びた縄の先端のフックを引っ掛ける。
 M4号に引上げるように促す。
 「あわあああーーーーーーーーー。あわああーーーーー。あわーーーーーー」
 苦しそうに暴れ、捩じらす躰がもがきながら宙に上がって行く。
 M40号が、吊るされている江住牧子の太腿の間に手を入れ、指先で女の部分をまさぐる。
 「あはーー」
 一旦手を引っ込め、指にマスタードを多量に掛ける。
 それを江住牧子の膣と、クリトリスに擦りこむ。
 「ああーーーん。いやあーーーーーーーーー」
 簡単なようだが、駿河問いの吊るしの苦しみに、更に、膣とクリトリスをマスタードの痒みが襲う。究極の拷問である。
 「痒くなってくるからね」
 「ええーー」
 江住牧子は、既に苦しそうな表情で、この状態で痒みかという悲鳴である。
 「痒くなったら、懇願してお願いすれば、そっちのお客さんがバイブレーターで癒してくれるわ。とことんお願いしないと駄目よ」
 M40号は愉しそうに、江住牧子を詰る。
 新人の江住牧子には、このお願い行為は、断腸の恥かしさを抑えてもなかなか言えない。
 完成された三十女のプライドでは、簡単に恥かし過ぎるお願いは出来ない。
 痒みに苦しみ抜いて、プライドが羞恥のどん底に堕ちて這い蹲せて、最後に言わざるを得なくなる。
 だが、ハードコンパニオンの仕事を三ヶ月も続ければ、ケロリと言ってしまう。そういう女に成ってしまうのである。
 江住牧子の躰の線は、M40号湯野中瑞江に似ている。幾分、江住牧子の方が長身である。
 身長のある分、細い脚はくの字の線を描きながら、その美しさを際立たせる。
 顔は、美人とは言い切らないが、男をそそらせる特徴を深く宿している。
 M40号には、そこがこの女をとことん追い込みたくなるのである。
 吊るしの苦しみにもがく江住牧子を他所に、前山由紀の拷問に掛かる。
 「さあ。イグアナの餌女躰盛の始まりですよ」
 M40号は愉しそうに宣告する。
 既に草は、乳房の下から、ドテ、太腿まで敷かれ、ピンクマウスの切り身は、腹とドテの草の上に載っている。
 ケースに入ったコオロギを糸で繋いだリングを乳首に引っ掛ける。
 「あああーーーーーーーーーーーーーーーん。いやああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 リングには無数の糸が繋がり、先端にコオロギが付いている。
 「あやあーーーーーーーーーーーーーん。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ケースから出たコオロギは、乳首に引っ掛けたリングに繋がれ、乳房を徘徊して草の中に潜る。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーん。ああはああーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーん」
 前山由紀は、号泣してしまった。
 動けない様に躰は、腕から肩、腹、太腿の付け根、膝、脚首でぎっちり固定されている。
 それでもリングが乳首から外れないように、リングの上で注射針を、乳首の横に刺す。
 「ああーーあああーーーーーーーーん」
 微妙に躰を捩じらしもがくが、バターリンで張り付いた草は殆ど落ちない。ピンクマウスの切り身も何とか載っている。
 「ああーーー。いやああーーーーーーー。いやよーーーーーーーー。やめてーーーーーーーー。ああああーーーーーーーーーーーん」
 緊縛師と、M4号がイグアナを水のない水槽から取り出す。先ほど後ろ足の手前に巻き付けた糸の先端を、前山由紀の脚首に縛り付ける。
 「いやあああーーーーーーーーーーーーあああーーーーーーーーーーーーーーん。ああああーーーーーーーーー。いやあああーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあああーーーーーーーー」
 強烈な号泣である。歯を剥き出し、大口を開けた顔は、正に般若の形相と言える。
 イグアナは、太腿の上の餌から食べ始める。
 更に二匹を、取り出し、脚首に紐を縛り付ける。
 「あああはあーーーーーーーーーーーーーーーーん。いやあああーーーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーー」
 吊られた江住牧子は、苦しみながら、顔に掛かる髪を振り避けて、恐怖にこの状況を見ている。
 蝋涙に染まり、スパンキングされた二人も、市長と、秘書が手を休めたので、首をもたげてこの状況に恐れ慄いている。
 一匹のイグアナは、乳房の下に進んで、コオロギを食べ始める。
 「あああーーああーーーーーーーーーーーーーーーん。あああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あああーーーーーーーーーーーーーー」
 前山由紀は遂に失禁した。
 そして、悲鳴がやむと共に、躰を震撼させながら、白目を剥いてしまった。
 イグアナは、それでも彼女の躰に載った餌に群がっている。
 湯灌は彼女の小水に濡れ、小水は背中から肩に流れている。
 凄惨極まりない光景である。
 大型の開口器が用意されていた。これで膣を開いて、中に置いた餌をイグアナに食べさせる予定であった。
 この部分は中止に成ってしまった。その分虐めは江角牧子に向けられた。
 
 千葉県警第八機動捜査隊は、故八木真佐子少佐との約束通り、唐橋裕美への事情聴取などは自粛した。
 だが、大阪府警生活安全課の小川綾香警部補は納得しなかった。
 唐橋裕美を追って、帝國に渡った。江崎が唐橋裕美を帝國に呼び寄せ、千葉で働く筈であった飯倉奈々まで帝國に渡らせたからである。
 小川綾香警部補の、唐橋裕美に会いたいという要望に対して、保安部から親衛隊に渡され、当初井上大佐が対応した。
 井上大佐は、せっかく引き渡した青木学と岡田弥一郎を、護送出来なかった日本の警察を強く非難した。
 小川綾香警部補は小沢会とは別に、大船一家も捜査した。
 それ以前に埼玉県警と、千葉県警が大船一家を合同捜査した。
 だが、激ハードSMは姿を消して、青木学と岡田弥一郎の配下で、実質運営をしていた宇佐見善吉は、女共々R国に渡ってしまっていた。
 既に誰がやっていたか解らない。顧客リストも入手出来なかった。
 組長は病院のベッドに横たわっていた。
 何人かの組員が別件逮捕され、取り調べられたが、千葉県警第八機動捜査隊が、生前の八木真佐子から得た以上の如何なる収穫も無かった。
 「警察庁から正式な交渉は無かったわね」
 「はい」
 「貴方の独断行動」
 「そうです」
 井上大佐は大木大尉を呼ぶ。
 大木大尉も下手な事は答えられない。
 井上大佐は別室に引上げ警察庁に問い合わせる。
 暫く経って大阪府警本部から井上大佐に電話が入る。
 大阪府警は千葉県警と話し合った。
 大阪府警の回答は強制送還を願い出て来た。
 南中尉に相手をさせて、大木大尉は、納見、江崎と話し合う。
 大木大尉は、江崎の指示で、小川綾香警部補を宰相室に誘導する。
 井上大佐と、南中尉が待っている。
 「大阪府警は、貴方を強制送還するように依頼されました」
 「はい」
 そこへ、納見と江崎が唐橋裕美を連れて入って来る。
 「強制送還するが否かはこちらが決める事です」
 小川綾香警部補は、江崎と宰相納見の出現に唖然としている。

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